パネルヒーター内部を洗浄し不凍液を交換しました
お盆を過ぎ、パネルヒーターに関する仕事の依頼が増え始めました。
今回の依頼は7年前に不凍液を全交換されてから、全くやってないというので、見てくれということでした。




↑ 上の写真はパネルヒーター内部の洗浄の様子です。
O様の暖房システムは、密閉配管システムでのセントラルヒーティングです。このシムテムで写真のような黒や茶色の循環水が出る原因は、内部に空気がはいることです。
では、なぜ空気が入るのかというと、これが何種類も考えられるので、全体的にシステムをメンテしないと、いくら新しい不凍液を入れたとしても、なにも変わりません。今回の現場・O様の場合、
①膨張タンクの破損。
②負圧による補給水の過剰給水。(給水管自体の錆び)
③不凍液の劣化。
です。
つまり、写真のパネルヒーターを洗浄して出ている液体は、錆びです。 パネルヒーター自体も鉄製なので、錆びにはめっぽう弱く、このまま放置してたら、パネルヒーターに孔が開いていたでしょう。
ただし、誤解してほしくないのですが、この鉄製のパネルヒーターは、きちんとメンテすれば、何十年ももちます。 同じパネルヒーターでも銅で出来たものもありますが、普通に使えば、コストパフォーマンスは鉄パネの方が断然上です。


パネルヒーター洗浄後、配管も洗浄し、ようやくエメラルドグリーンのフロアー用不凍液を注入できます。少しづつ圧力計を見ながら慎重にポンプで入れていきます。
その後、試運転しエアー抜きします。エアー(空気)が配管内に入っているとエアーロック現象が起きて、不凍液が循環しないので時間を掛けて丁寧にエアーを抜きます。 試運転して直にパネルヒーターが熱くなり部屋も暖かくなりました。残暑時期でしたので、暖かいというよりは、暑かったですが。(笑) おかげさまで問題無く作業終了。これでつがる市の厳しい冬も快適に過ごせると思います。