給湯追焚暖房ボイラー管体からの漏水は修理できません
暖房の際に熱い温水を作るのが、暖房ボイラー
給湯の際に熱いお湯を作るのが、給湯ボイラー
その給湯ボイラーに追焚機能がついたのが、給湯追焚付ボイラー
以上の機能を一つにまとめた兼用ボイラーがあります。
狭いスペースでマルチな使い方ができる謳い文句で登場して25年。
今ではその兼用ボイラーも数種類を残すのみになり撤退したメーカーも数多ありまして、取替えるには、別々のボイラーを設置せざるを得ません。
床が水浸しだ!ということでA様邸へ伺いましたが、缶体からの漏水が確認されました。
新規に取替えざるを得ないのは先に書いた理由のとおりですが、ボイラーを別々に設置するため暖房系統・給湯系統・追焚系統全て周囲の配管がやり直し。ということでそれなりの費用が掛かるのですが、お見積書で丁寧に説明をして納得していただきました。
既設のボイラーを撤去してから、各配管系統の切り回し前のチェックをします。循環ポンプも見えます。
自社で施工した現場ならデータも残っているのですが、他様が施工された配管ですので、このチェックが欠かせません。いろんな技術力の方が携わっていますので、あとで問題が発生してから、”それは、関係ない個所です”という言い訳はききません。さらに、新設するボイラーにも仕様を合わせないといけませんから。
奥に追焚付給湯ボイラーを設置。手前に暖房ボイラーを置きました。 メンテナンス方向が各々違いますので、設置場所そして両方ともFF式で強制給排気タイプですので、トップの位置にも慎重に検討しました。
今回設置したボイラーです。
●暖房ボイラー UHB-150HD 15,000kcal/h 半密閉ボイラー
●追焚付給湯ボイラー UKB-NX460 40,000kcal/h 追焚付
今回は暖房ボイラーもありますので、不凍液の取替えも行います。
A様邸の場合、全館床暖のパイピング床暖ですので、技術的に半密閉にせざるをえません。
床に敷設している床暖用のパイピングですが、酸素の透過があるので密閉式では組めません。(いくら密閉式でくんでもエアーが入ってくるからです) エアーが入ってもいいようなシステムを組みます。
不凍液を入れる前に、念のため入っている不凍液を抜き、洗浄をかけます。
新しい不凍液を注入していき、エアー抜きをして、試運転を行いました。
床暖だけなので、エアー抜きは容易。ボイラー本体からでもエアー抜きはできますが、教科書どおり回路別にやった方がなんだかんだで早いし確実なので、当方は一回路づつ行います。
完成です。